連結決算書は、親会社と子会社の個別財務諸表を合算等することにより作成されますが、資本金については親会社のものだけを計上し子会社のものは計上しません。
これは、連結決算書はあくまでも親会社の親会社株主に対する情報開示であるという点や、相殺消去しないと親会社の投資勘定と子会社の資本が二重計上されてしまうということ、親会社が他の子会社へ投資し、その投資結果を反映したものが連結決算書であることなどの考え方に基づいています。
したがって、親会社の子会社に対する投資勘定(子会社株式)とこれに対応する子会社の資本勘定を相殺消去します。その際の連結消去仕訳は次のとおりとなります。
資本金 | ××× | 子会社株式 | ××× |
具体例
親会社P社は資本金100を出資して子会社S社を設立しその後資本金の金額に変動はない。この場合の連結消去仕訳はどうなるでしょうか?解答はページ下部にあります。