連結消去仕訳

【連結消去仕訳】個別決算書の修正とは

連結消去仕訳とは、連結財務諸表を作成する際に、親会社と子会社間などで行われた内部取引の収益と費用の双方を消去する仕訳のことをいいます。

連結消去仕訳の必要性

連結会計では、親会社と子会社などの支配従属関係にある企業集団を単一の組織体とみなし、その経営成績や財政状態を親会社が把握するために連結財務諸表を作成します。連結財務諸表を作成する際は、企業グループの財政状態や経営成績などを連結上あるべき金額に調整するために、連結修正仕訳が必要になります。

個別決算書の修正とは

親会社または子会社の個別決算書が適正でない場合、例えば

  • 減価償却の過不足
  • 資産または負債の過大計上・過小計上

などがある場合には、原則としてまずはそれぞれの当期の個別決算書上で修正を行います。

しかし、もしもすでに当期の個別決算書が確定していて修正できない場合には、翌期の個別決算書にて修正を反映させるまでの間、連結精算表上で修正を加えます。(重要でない場合には修正しないこともできます。)

また、下記の事項についても必要がある場合にはそれぞれ修正を行います。

会計方針の統一

親会社と子会社の個別決算上の会計方針が統一されていない場合には、連結会計方針に合わせて個別財務諸表を修正します。

 

決算日の相違の修正

親会社と子会社の決算日の差異が3ヶ月以内のため仮決算しない子会社がある場合に、重要な不一致点があれば修正します。

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