子会社は決算書を合算して連結しますが、関連会社や連結しない子会社には持分法を適用します。決算書は合算せず、投資の金額を相手の利益や損失に応じて増減させる方法で、「一行連結」とも呼ばれます。
この記事で分かること
- 持分法とは
- 連結と持分法の違い
- 持分法の仕訳(利益の取込み・配当金)
- 持分法適用の注記
連結決算にあたり、子会社は親会社の決算書と合算しますが、関連会社や非連結子会社に対しては持分法を適用します。
持分法とは
持分法とは、被投資会社に対する投資会社の持分相当額の増減を、貸借対照表上は投資有価証券、損益計算書上は持分法による投資損益という営業外損益項目に反映させる会計手続きをいいます。連結財務諸表原則、注解17によると持分法は次のように規定されています。
「持分法とは、投資会社が被投資会社の純資産及び損益のうち投資会社に帰属する部分の変動に応じて、その投資の額を連結決算日ごとに修正する方法をいう。」
持分法適用に関する注記事項
持分法を適用した場合、以下の事項を財務諸表に注記することで開示します。
- 持分法を適用した関連会社等の数及び主要な会社の名称
- 持分法を適用しない関連会社等の数及び主要な会社の名称
- 持分法を適用しない関連会社等がある場合のその理由
- 関連会社の範囲から除外した関連会社がある場合のその理由
COMPARE連結と持分法の違い
| 連結 | 持分法 | |
|---|---|---|
| 対象 | 子会社(支配している会社) | 関連会社・非連結子会社 |
| 決算書 | 資産・負債・収益・費用をすべて合算 | 合算しない |
| 反映のしかた | 科目ごとに合算して消去 | 投資有価証券と持分法による投資損益の1行だけ |
| 純利益への影響 | 同じ | 同じ(どちらも持分相当額が反映される) |
EXAMPLE持分法の仕訳例
P社は関連会社A社の株式の30%を持っています。A社の当期純利益は1,000で、P社はA社から配当金60を受け取りました。
| 処理 | 考え方 |
|---|---|
| 利益の取込み | 1,000×30%=300だけ投資が増えたと考える |
| 配当金の修正 | 受け取った配当60は、投資の一部が戻ってきたものと考えて投資を減らす |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 投資有価証券 | 300 | 持分法による投資損益 | 300 |
| 受取配当金 | 60 | 投資有価証券 | 60 |
持分法による投資損益は、連結損益計算書の営業外損益に表示します。
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