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連結決算の手順をイメージで解説

連結決算の作成

連結決算書の作成は、連結会計ソフト上などで帳簿外の取引である連結仕訳を計上していくことで行われますが、手順として必ず換算組替合算を行なってから連結仕訳を行うという順序で行います。順序を間違えると再度やり直しとなるため要注意です。

また、当期が連結2期目以降である場合には、過年度に行われた連結仕訳当年度の開始仕訳として計上します。

開始仕訳を行なうことで前年度の連結決算書の情報が当年度の連結決算書に受け継がれ、連結決算書の連続性が保たれます。連結仕訳は簿外であるため開始仕訳という作業が必要となります。


在外子会社の決算書の換算



連結子会社に在外子会社がある場合、外貨建取引等会計処理基準に従ってその在外子会社の決算書を円貨に換算します。

  • 損益計算書項目 ・・・期中平均レート or 決算日レート
  • 資産・負債 ・・・決算日レート
  • 親会社による出資 ・・・取引日レート
  • 評価換算差額、少数株主持分 ・・・決算日レート

個別決算書の組替



個別決算書の勘定科目を連結決算書の勘定科目修正・統一します。

通常は子会社個別決算書の勘定科目が親会社と異なる場合に、子会社個別決算書の勘定科目を連結精算表上で変更・統一します。


個別決算書の合算



組替後の親会社と子会社の決算書(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書)をそれぞれ合算します。


連結消去仕訳



そして最後に連結消去仕訳を行います。

連結消去仕訳とは、個別決算上で行われた会計処理と、連結決算上あるべき会計処理とに違いがある場合に、 個別決算で行われた会計処理を修正し、連結決算上あるべき会計処理に修正するために行われる仕訳です。


連結消去仕訳には以下の種類があります。

  1. 個別決算書の修正
  2. 投資と資本の相殺消去(資本連結)
  3. 債権債務の相殺消去
  4. 内部取引の相殺消去
  5. 未実現損益の消去
  6. 持分法の適用

ちなみに連結決算書の作成は、連結対象会社が複数あってボリュームがある場合には連結会計ソフトを使用すると作業が大幅に省力化するためおすすめです。それ以外の場合にはExcelの精算表上で連結決算書を作成していきます。連結消去仕訳を行い、連結決算書の作成が完了したら連結注記の作成も忘れず行います。


参考ページ(連結決算書の作成順序)



目次

連結消去仕訳
連結会計ソフトについて
連結決算の手順
Excel連結精算表
その他


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