連結会計ソフトを使わなくても、Excelの連結精算表があれば、子会社の数が少ない連結グループなら連結決算書を作ることができます。精算表を使うと、合算から連結消去仕訳までの流れが目で見えるので、連結の仕組みを理解するのにも役立ちます。
この記事で分かること
- Excel連結精算表のダウンロード
- 精算表を使った連結決算書の作り方
- 換算・組替・合算・連結消去の流れ
- 精算表とシミュレーターの使い分け
連結決算書は実務的には連結会計ソフトなどのシステムを使うのが普通ですが、Excelの精算表を使う方法により作成することも可能です。
このページではExcelの精算表を使った連結決算書の作成手順について解説してみます。
Excel精算表のダウンロード
まず最初に、当ブログで配布しているExcel精算表のテンプレートをダウンロードします。
解説している通りの手順でなんとなく入力していくだけで連結決算書を作成することができます。

ダウンロードは下から可能です。ダウンロードが完了しましたらサンプルシートを開いてみてください。サンプルシートを参考にしながら入力していただくと簡単かなと思います。大規模な連結グループの連結決算には適しませんのでそういう場合には連結ソフトウェアの導入をご検討ください。
使い方の解説
連結精算表に転記
親会社、子会社それぞれの貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書を連結精算表に転記します。
連結対象の子会社に在外子会社がある場合は、外貨建取引等換算処理基準に従って円貨に換算をします。換算についての概略はこちらをご覧ください。

個別決算書の修正
親会社と各連結子会社の決算確定後に、重要な決算の誤り(過不足・過大計上等)が判明した場合は、翌期の個別決算書で修正を行うとともに、連結決算書上でも修正を行います。
個別決算書の修正についての詳細はこちら。

個別決算書の組替
次に、親会社と子会社の個別決算書の勘定科目を、連結決算書上の勘定科目に組み替え、または親会社の勘定科目に子会社の勘定科目を修正・統一します。
ちなみに、事業の内容、内部管理上の目的で連結グループ内であっても各企業は独自の勘定科目を用いていることが多いです。

個別決算書の合算
換算と組替が終わったところで、親会社と各子会社の個別決算書の数字を合算します。連結精算表上では自動計算されます。

連結消去仕訳の計上
親会社と各子会社の個別決算書を合算した後、帳簿外の連結精算表にて、連結消去仕訳を行います。
連結消去仕訳とは、個別決算上で行われた会計処理と、連結決算上あるべき会計処理とに違いがある場合に、 個別決算で行われた会計処理を修正し、連結決算上あるべき会計処理に修正するために行われる仕訳です。

POINT精算表で作業するときのコツ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 列の構成 | 親会社・子会社・合計・連結消去仕訳(借方・貸方)・連結の順に並べる |
| 仕訳番号を付ける | 消去仕訳ごとに番号を付け、どの仕訳でどの科目を修正したか追えるようにする |
| 貸借の一致を確認 | 連結消去仕訳の借方・貸方の合計が一致しているか、毎回確認する |
| 翌期の開始仕訳に使う | 当期の消去仕訳を残しておき、翌期の開始仕訳の元にする |
無料シミュレーター連結消去仕訳をシミュレーターで確認精算表に入れる前に、のれん・非支配株主持分・未実現利益の金額と仕訳を確かめられます。シミュレーターを使う →
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